和室から洋室へリフォームのポイント・費用・注意点を全解説
- リノベーションの基礎知識
家が全体的に和室だが、洋室にリフォームしたい。
家の中の和室を洋室に変えたい。
和室から洋室へのリフォームを検討している場合、どのようなポイントをおさえてリフォームを進めればいいのでしょうか。
リフォームする家主としては、失敗しないための注意点や費用なども気になることでしょう。
この記事では、和室から洋室へリフォームするときの費用や注意点などのポイントを解説します。
床 (畳) を和室から洋室にリフォームするときのポイント
洋室と和室の大きな違いに「床」があります。
洋と和では床が違いますから、リフォーム時にまず床のことを考える人も少なくありません。
和室から洋室へのリフォームの場合、洋と和の床の違いを理解することがポイントです。
床 (畳) をリフォームするときの費用
和室から洋室に床をリフォームするときの費用相場は、床に使う材質によって変わってきます。
また、畳数によっても費用は変わるのです。
見積もりを取得することをおすすめします。
6~8畳くらいの和室をリフォームするときの相場は、約10~35万円ほどだといわれています。
床 (畳) をリフォームするときの注意点
和室から洋室に床をリフォームするときに注意したいのは、フローリングと畳の厚さの違いです。
一般的に畳み敷きの部屋の床は畳(40mm~50mm)を敷けるように設計されていますが、洋室の床の場合は畳を敷く必要がないため、より浅く設計されています。
- 床の隙間をどのような施工で埋めるのか。
- 隣の部屋との段差はどうするのか。
以上のような注意点があります。
床材や施工方法をよく検討しましょう。
畳からフローリングへリフォームする際の注意点はこちらの記事にまとめています。↓
壁や天井を和室から洋室にリフォームするときのポイント
和室から洋室にリフォームする場合、壁や天井なども一緒にリフォームすることが少なくありません。
壁や天井は和室に合わせたデザインになっていることが多いため、床だけ洋室にしても、壁や天井のせいでミスマッチになってしまうのです。
壁や天井を和室から洋室にリフォームするときのポイントは「床とセットでリフォームすること」や「壁の傷対策をすること」になります。
壁や天井をリフォームするときの費用
壁や天井を和室から洋室にリフォームするときは、壁や天井の広さによって費用が変わってきます。
壁や天井が広いと費用も多くかかる傾向にあるのです。
よくある6~8畳の和室で、費用相場は10~20万円前後になっています。
ただし、床のリフォームなどもセットでおこなう場合はセット料金になり、費用相場が下がる可能性があります。
床も洋室にリフォーム予定なら、壁や天井とセットでおこない、費用の調整を検討してみましょう。
壁や天井をリフォームするときの注意点
壁や天井をリフォームするときに特に注意したいのは「壁の傷対策」です。
壁は洋室と和室で勝手が違いますので、掃除や物を運ぶときなどの傷対策はあらかじめ考えておくといいでしょう。
また、和室の場合は床の間などを考慮して洋室にリフォームする必要があるのです。
天井にも欄間などがあるため、壁の厚さの調整や天井の施工など、リフォーム会社とよく話し合うことをおすすめします。
押入れを和室から洋室にリフォームするときのポイント
部屋は和室でも「押入れが使いにくい」「布団を使わなくなった」などの理由から、押入れだけをリフォームするケースもあります。
押入れだけリフォームするときのポイントは、リフォームタイプによって金額などが変わってくるという点です。
どこまでリフォームするか決めてリフォームに臨むことがポイントになります。
押入れをリフォームするときの費用
押入れをリフォームするときは、襖(ふすま)を残すか撤去するかで費用相場が変わってきます。
襖を残す場合はリフォーム費用をおさえることができ、10万円前後が相場です。
襖の状況や会社によっては2万円ほどでリフォームできることもあります。
襖を撤去する場合のリフォーム費用は6~25万円前後です。
リフォーム内容によっては襖を撤去するケースでも費用がさほど変わらない可能性があります。
迷っている場合は両方の見積もりを取得して、比較してみるといいでしょう。
押入れをリフォームするときの注意点
押入れのリフォームをするときの注意点は、内部の構造によっては補強や補修も必要になるという点です。
古い押入れの場合は特に湿気や結露が問題になることがあります。
せっかく押入れをリフォームしても、収納した物が結露や湿気で痛んでしまっては意味がありません。
リフォームの際は湿気や結露対策も検討し、必要であれば補強などもおこなう必要があります。
襖(ふすま)を和室から洋室にリフォームするときのポイント
和室の出入り口である襖を洋風のドアにリフォームするときのポイントは、「段差」や「建具」がポイントになります。
費用と注意点を順番に見てみましょう。
襖(ふすま)をリフォームするときの費用
襖のリフォーム費用は数万円から22万円ほどです。
襖を引き戸にしたい場合にはいろいろなケースがあり、廊下との段差を埋めなければならない場合は費用が増す傾向にあります。
建具と敷居のみのリフォームで引き戸にできる場合は、3万円程度の費用でリフォームできることもあるのです。
襖(ふすま)をリフォームするときの注意点
襖をリフォームするときの注意点としては、建具の価格があります。
襖自体のリフォーム費用は安く済んでも、建具によっては費用が高額になりがちです。
リフォーム費用より建具の費用が上回ってしまう可能性もあるため、建具については価格などもふまえて決めることが注意点になります。
和室全体を洋室にリフォームするときのポイント
和室の襖や天井、壁などをすべてリフォームするケースです。
和室全体を洋室にリフォームするときのポイントは「洋室に必要な金具の設置費用なども見る」ことや、セットでおこなうことで費用負担を軽減することなどになります。
和室全体をリフォームするときの費用
和室全体をリフォームするときの費用は「1個所ずつリフォームするか」「全体を一気にリフォームするか」などによって変わってきます。
部屋全体を一気に洋室にリフォームする場合の費用相場は1室あたり25~100万円ほどです。
ただ、襖だけリフォームして、その後に日を置いて今度は床をリフォームするなどの場合は基本的にリフォーム費用が変わってきます。
また、一戸建てとマンションでは、和室全体を洋室へリフォームするときの費用が異なります。
一般的にマンション全体を洋室にリフォームする場合の費用は50~60万円ほどです。
和室全体をリフォームするときの注意点
和室全体を洋室にリフォームする場合の注意点は、リフォームに合わせて洋室用の金具なども設置するという点です。
たとえば和室から洋室にリフォームした場合、障子からカーテンへ切り替えるケースがあります。
カーテンをつけるためにはカーテンレールを設置しなければいけません。
和室全体をリフォームする際はリフォームでどこまで洋室用の金具をつけてもらえるのか、準備すべき金具はあるのか、そして洋室用設備の設置費用はどのくらいになるのかなどもチェックしておくことが重要です。
まとめ
和室から洋室へリフォームするときの費用や注意点についてまとめました。
和室から洋室にリフォームする場合の費用を見ると、費用相場に開きがあることがわかります。
和室から洋室にリフォームするときは、自分の希望する条件でリフォームした場合にどのくらいの費用がかかるのか、先に見積もりなどを取得して考えることをおすすめします。
リフォームする部分によって進め方なども変わってくるため、わからないことがあれば先にリフォーム会社に説明を求め、納得したうえでリフォームを進めましょう。